SONY α6500 動画スナップ

撮影データ:SONY α6500, SONY 10-18 f4 広角ズーム

久々に横浜に出かけたので、α6500でチャイナタウンの様子をスナップしてみました。HD、60fpsで、ピクチャープロファイルをS-logで撮影、撮影後、ダヴィンチリゾルブで編集、カラーコレクションしました。

S-Logは、グレーディング(撮影後の映像加⼯)を⾏うことを前提としたガンマカーブです。

光量や色温度が違う数箇所で撮ったので、S-log撮影だとあとで調整が便利だし、何より、クリエイティブな調整ができます。

撮影後、Macで、初めてダヴィンチリゾルブにリストアップしている様々なLut(色補正ソフト)を当てて見ました。自分の求めているlutを選び、細かくトーンカーブで調整。暗い場所で、中間トーンを上げると、やはりノイズが出ますが、こういうスナップでは気になりません。

意外と、シネマカメラの老舗、Arriのlutは自分好みでした。

動画も、静止画同様、作品的には、カラーネガフィルム的なトーンが好みです。それには、4Kのようなパキパキの画質とシャープネスは向かないので、HD、S-log撮影がベストだと感じました。

今回、すべて手持ちですが、α6500の光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構は凄い。移動のシーンにはジンバルは使っていませんが、それに近い安定度でした。GoPro7もそうですが、将来的にジンバルは必要なくなる日が来るかもしれませんね。

それから、オートフォーカス機能も素晴らしいです。フォーカスについては終始、全く気にしませんでした。

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「Mac mini2018パワーアップ」

Mac mini 2018パワーアップ!!

Mac miniと言えば、Macデスクトップの最廉価版で、ウェブとメールに使うもの。みたいな位置づけでしたが、2018に出たMac mini2018は、全く別物、いろいろと拡張できるようになっていて、プロ向けスペック。

Mac Proも壊れたし、面白そうなので、昨年末に購入しました。

写真は、Mac mini2018に接続した、本日届いたE-gpuという外部グラフィックボードです。

これが凄い。

早い話、このハードのおかげで、ベーシックモデル12万円のMac mini2018が、現在Mac最強の58万円のiMac Proにほぼ匹敵する性能になってしまいました。

グラフィックボードというと、画面の表示、描写を行うパーツですが、実は、コンピュータの心臓部であるCPUよりはるかに凄い演算能力を持っています。

ですから、デジカメデータや動画の現像、編集が、爆速になってしまいます。

これは、お得な投資だった。

と、計算したら、

Mac mini2018が、メモリ(32GB)増設して約20万円。

このE-gpu(Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G)が12万円。

SSD(ハードドライブ)が約5万円

そしてディスプレイが20万円(iMac Proはディスプレイ一体型なので、比較するためには、ディスプレイの価格を+することになります)

すると、あらら、57万円。

ほぼ同じ価格になってしまいました。笑。

しかし、

Mac mini2018では、E-Gpuもディスプレイも今後、それぞれバージョンアップ、拡張できます。iMac Proではできない。カラーキャリブレーションもできない。熱対策においてはe-GPUの方が有利。

以上考えると、なんとか納得。

今後、これ以上のスペックを望むと、ウィンドウズマシーンになってしまいます。

多分、拡張しながら数年は使えそう。

ということは、良い買い物だったと言える。かも。笑

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「続・フォクトレンダーの超広角レンズ」

©hiroyuki ide taken with SONY A7II+フォクトレンダー15mmf4.5

フォクトレンダーレンズで撮った茅ヶ崎海岸の風景。

超広角レンズ+モノクロームは、コンポジション(構図)、ジオメトリック(幾何学)的な遊びが楽しめます。
この遊びの良いところは、見渡せば、被写体だらけな事。
面白いだけでなく、トレーニングにもなる。
被写体が何であれ、どうにでも料理できる面白さがあります。
こんど、鎌倉でやってみよう。笑

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「フォクトレンダーの超広角レンズ」

©hiroyuki ide taken with SonyA7II,Voigtlander 15mmf4.5
Iso100 f16 1/125sec
SonyA7II+Voigtlander15mm f4.5 taken with iPhone7 camera


Eマウントのフォクトレンダーの超広角レンズをドキュメンタリーや建築写真に使ってみたくて、SONYα7IIを一台購入しました。

フォクトレンダーは15mmf4.5、マニュアルフォーカスです。

絞り込んでパンフォーカスで使うことを考えると明るさは全く関係なし、

オートフォーカスのメカニズムも必要ないので、フルサイズ用レンズとは信じられないくらいの大きさと重さ(約250g)です。

本日海岸に行ってテスト撮影してみましたが、15mmレンズは、すぐに目に慣れてしまいます。

これが10mmだと、非日常的なイメージになりますが、15mmは、遠近感も超広角っぽくないくて良いです。

画質もNikonで使っているシグマの広角のようにパキパキではないですが、昔のフィルムレンズのような雰囲気が好感持てます。

仕事に使えそう。

同時にSONYα7IIのRawデータの画像処理に対する耐性もテストしましたが、思ったより画像の劣化はありませんでした。

ほぼ同時期発売のNikonD750と比べると、Nikonの方がダイナミックレンジはやや広いという感じがします。

これがα7IIIやα9になると、どう進化しているのか楽しみです。

同時にカールツァイス本家のBatis 85mm f1.8も購入。連休明けにいきなり人物撮影の仕事で使う予定です。結果が楽しみ。

しばらく、NikonとSONY併用の予定です。

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「ミノルタのメーター」

今、何気なく自分が使っている写真機材、これもそうです。

ミノルタの露出計。
正常に動いて当たり前だと疑いもせず、ずっと使っています。

ふと、いつ購入したのかな、と記憶をたどると、アメリカから帰ってきてすぐに買ったので、約30年前。

以前、このミノルタの研究所に撮影に行きました。

そこで、研究所長に、「これ、まだ使っています。本当にタフで正確で助かっています」。と伝えたら。「ありがとうございます。嬉しいです。しかし、あまりに皆さん長く使われるので、こちらとしては儲かりません」とおっしゃって、お互いに、「ワッハッハ」と笑った記憶があります。

実は、このメータの約10年前に出たミノルタのフラッシュメータも、その頃まで使っていました。もちろん故障なし。

ヤフオクに出したら、生産終了になっていた名機のせいもあって、ほぼ、購入価格と同じ額で売れました。今になって考えると、ちょっと後悔しています。

自分の使っている撮影機材を見ると、購入して20年以上経っているものがちらほら。歳取るわけだと思いますが、こんなタフで長持ちする製品を作る日本のトップ企業は凄い。

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「望遠レンズのポートレートは同じに見える」


メジャーな女性誌の仕事をメインにしていた1990年代、打ち合わせの合間に編集者といろんな話をしていました。

あるベテラン編集者が面白い話をしてくれました。

「売り込みに来るカメラマンの作品を10年以上見ているが、望遠レンズで撮ったポートレートはみな同じに見える。望遠レンズ(中望遠は除く)を使っている時点で、自分は、候補から除外する」。

このような編集者やアートディレクターは多いです。

何でかというと、望遠レンズでは、そのカメラマンの構図力、構成力がよく分からないからです。

例えば、フルサイズカメラの50mmや35mmでポートレートを撮ったら、もろに、その撮ったカメラマンの構成力や構図力が分かります。

しかし、画面一杯に被写体が映っていることが多い望遠レンズでは、ある程度ごまかしが効く。

雑誌の写真は、望遠を使ったものが多いです。特にファッション。

しかし、これは、ただ単に被写体を浮かび上がらせて、はっきりとさせるだけが目的、あと、背景にある邪魔なものをぼかしてしまうため。

ある意味、望遠レンズは「仕事のためのレンズ」です。

報道やスポーツもそうです。遠くにあって近づけないから望遠を使う。ただそれだけです。

プロを目指す方でなくても、全くのビギナーの場合、ズームレンズで撮影に慣れた後は、フルサイズセンサーカメラの場合、35mmとか50mmの単焦点レンズで徹底的に撮ってみることをお勧めします。

35mm~50mmの単焦点でしっかりと撮れるようになると、超広角や望遠も使いこなせるようになると思います。

50mmは、ほぼ平均的な人間の視野。35mmは、かなり視野の広い人間の画角です。

自分は、検査で、約35mmの視野率でした。ですから35mmの単焦点レンズが自分の自然な視野と一致します。そして、人を凝視するときの視野が、大体、85mmレンズに相当します。

そういう基準をまず持つことが大事だと思います。

そうすると、「自分の被写体を観る目」というものができてくると思います。

レンズは工業製品ではなく、自分の眼の代わり。

そうなってくると、面白い自分独特の写真が撮れると思います。

ぱっと観て、ああ、美しい。と感じて、次の日には忘れられる写真と、美しいとは思わないが、どきっとして忘れられない。と思う写真。

残るのは、自分独特の「眼」で撮った後者です。

そういう写真は、歴史的な名作(ポートレート、ドキュメンタリー)を観ても、ほとんど広角~中望遠で撮ったものです。

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「α6500を仕事に使ってみた」

動画撮影用に購入していたSONY α6500。
先日、ちょっと思い立って、スティルの仕事で使ってみました。

前日まで、Nikon D750で撮ろうと思っていましたが、カット数が多く、ここはミラーレスで軽快に撮った方が仕事がはかどるかも。と思いました。

α6500は、スティルでは初仕事。モデルさん3名、それぞれ4着服を着替えて短時間以内に撮るという、せわしい内容でした。

約1時間の撮影、終わってみると、撮影データは14GB(Rawデータ)になっていました

オートフォーカスモード、マニュアルフォーカスモード、様々なモードを試してみました。

帰宅して、Lightroomで現像して、その後、Photoshopでトーン調整しましたが、しっかりと、仕事で使える。という印象です。

A3くらいまで拡大した場合、フルサイズより、画質的に劣るかもしれない。という印象ですが、割とキヤノン的で、Lightroomの標準現像設定でも使えるという感じがしました。

カット数が膨大で、印刷上の扱いが大きくない場合は、α6500、行けるんじゃないのかな?とちょっと見直しました。

お付き合いのあるプロショップで、11万円でしたから、これは買いだと思います。サブにあと一台あっても良いかも。

よく、ネットで、プロの方が、α6500で撮っていたら、クライアントから、そんな小さなカメラで撮るの?

みたいな事を言われた。

という記事を目にしますが、

先日は、スタッフは誰も、私が、いつもの、でかいNikonではなくて、α6500を使っているとは気が付きませんでした。笑。

やはり、カメラは目的と使い方ですね。

プロ用とかハイアマチュア用とか入門機なんて、現在の、ある一定レベル以上のデジカメでは、関係ないと思います。

そう言えば、雑誌の表紙、ポスターに大活躍の、私のNikon D750も、あるメディアでは「フルサイズ入門機」となっていました。

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「ストリートフォトと演出」

West side NYC in 1989 taken with Nikon F3+35mm f2

掲載写真はニューヨークで仕事をしていた1989年に、たまたま絵になるピックアップがとまっていたので、撮ったものです。

ストリートフォト、スナップフォトは、その街の緊張感を写し込みます。当時のニューヨークは史上最も危険な時代で、警官が毎月平均4名殉職していました。

この写真を撮った、ウェストサイドも人通りが少なく、カメラは、いつもコートで隠していました。今見ても当時のニューヨークの緊張感が伝わってきます。

当時、知り合いで、優秀なアメリカ人フォトジャーナリストがいましたが、彼は、「自分はどんな場所で写真を撮っても、訳ありな、危険で、不思議な雰囲気を出すことができる」と言っていました。

どういうことかと言うと、フォトジャーナリストは、通信社や新聞社の依頼で事件の現場に行くわけです。しかし、現場に着いた時には、事件は終了しているわけで、そこを何気なく撮ってもふつうの写真にしかなりません。

それで、いかにも、事件性、緊張感、やばい雰囲気が出るように、意識的に撮る。というわけです。それはアングルであったり、何かの演出であったり、プリントの技法であったりします。

彼らのギャラは安く、仕事を数でこなしています。ですから、やばい写真を量産しないと食っていけません。

一流のフォトジャーナリストはそうではない。と言うかもしれませんが、彼はピューリッツァー賞、受賞のフォトグラファーで、お腹に銃弾が貫通した穴があいていました。

ストリートフォトで「決定的瞬間」を撮った巨匠の作品がありますが、想像するに、これは演出かもしれないな。というものが多くあります。

ナショナルジオグラフィック専属だったフォトグラファー、スティーヴ・マッカリーは、傑作を多く残していますが、デジタル時代になって、Photoshopを使って何点かのフェイクを発表して問題になりました。

そして、インドでの撮影では、モデルを使ってストリートフォトを演出している疑惑が持たれています。モデルのインド人の告白でばれたようです。ロバート・キャパの崩れ落ちる兵士の写真も疑惑の対象になっています。

特に、デジタル時代になってからのストリートフォトは、結構、演出写真、Photoshopされた写真が多いと思います。しかし、フィルム時代にも、結構演出の入ったフェイクなストリートフォトが多かったように思います。

そういう自分も、ファッション誌の撮影では、セレブに恣意的に演技をやってもらった写真が何点かあります。

決定的瞬間も、もちろん、あります。自分も今まで何度か遭遇して撮ったことがありますが、それを、ストリートフォトの仕事などで待っていたら仕事になりません。

仕事で撮っていると、決定的瞬間を演出することもあります。仕事では常に80点を撮らないと、仕事が来なくなるので、そういうずる賢さも必要です。

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「フルサイズミラーレスが熱い」

フルサイズミラーレスカメラが売れています。

もともとSONYが先鞭をつけたタイプで、2018年7月までは、シェアはほぼ100%。

ところが10月にキヤノンとニコンがたった2機種を投入しただけで、SONYは約33%のシェアを奪われています。

ニコンは追加機種を11月に投入したので、推測ですが、現在、SONYのシェアはもっと落ちていると思います。

SONYのカメラは、アマチュアのカメラマニアに絶大な人気があるので、マスメディアやネットメディアも、SONYの話題で溢れ、相当売れているように感じていたので意外です。

これからSONYは厳しいと思います。

来年には、パナソニックもフルサイズミラーレスを販売しますが、これは完全にプロ向けの高価なカメラになりそうです。

パナソニックのハイエンドは堅牢性や信頼性はニコンに迫るものを持っているので、仕事使用だと、これは魅力的な道具になりそうです。しかし、趣味の対象としては、価格予想を見たところ、高い買い物だと思います。

以前もブログに書きましたが、自分は、SONYがカメラを出す前に、SONYカメラ部門の前身、コニカミノルタ研究所に撮影に行ったことがあります。カメラ部門の研究者たちの撮影でした。

のちにその研究者たちはSONYに移り、SONYαシリーズ開発の中心になった相当優秀な方たちです。

撮影に先立ち、代理店の方に、ニコンのカメラ(D2)を使ったらまずいでしょうか?と聞いたら、

大丈夫だと思うよ。

と言われて、ニコンで撮影したら、私の不安は的中して、相当イヤミを言われてしまいました。

それから、SONYのカメラを観るたびにその研究者たちを思い出し、嫌な気分になっていました。

しかし、やはりSONYのカメラは動画性能は素晴らしい。シネマカメラの長年の蓄積が生きている。だから、自分もα6500を一台持っています。

SONYαシリーズ、ニコンやキヤノンを凌ぐ画質ですが、安定性、堅牢性は2メーカーには遠く及ばないでしょう。

仕事で使用するカメラの性能の第一は、堅牢性・信頼性です。それがあってはじめて画質云々の比較になります。

最近、仕事仲間の間では、大手レンタルスタジオでテザー撮影の際、SONYαシリーズは、撮影中フリーズして、テザーができなくなる。という話を良く聞きます。スタジオマンは、多くのカメラマンの機材に接していますから、カメラの情報、特にトラブル情報が入ってきますが、SONYは最近多いです。ニコン、キヤノンはまず、トラブルの話は聞かないです。

SONYαシリーズは趣味で使う分には先進性もあって所有欲をそそる優れた製品だと思いますが、動画以外、仕事で使うカメラではありません。

こういう情報は、一般のカメラメディアの耳には入ってこないので、SONY礼賛の記事が多いのでしょう。

カメラは宗教とは違うので、自分は、良いものだったら、混在させてもいろんなメーカーの製品を使う方です。たまたまニコンを35年使ってきましたが、途中でコンタックスやオリンパス、キヤノンも併用していました。

SONYαシリーズは素晴らしい画質なだけに、仕事用としては、残念なカメラだと思います。

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「建築写真というジャンル」

撮影:Hiroyuki Ide, クライアント:東京都港区,Actio.co.ltd

建築写真というジャンルがあります。

実は、自分は、アメリカに渡るまで、商品撮影や建築撮影をやっていました。
どうしても人物やファッション写真をやりたくて渡米したという経緯がありました。

その建築写真ですが、下の写真、これは私が使っていたカメラと同じものですが、スイス製のジナーというカメラです。


こういうビューカメラで昔は建築写真を撮影していました。ビューカメラは前後のボードをティルトやパン、スライドできるので、それで、建築物を見上げたようなアングルのときにパースが歪む(建物が先細りになる)のを補正していました。ピント面の移動も簡単にできます。

現在ある、Nikon fマウントのPCニッコールは、レンズをティルトできる構造になっていますが、原理は同じです。

上は、昨年、私が担当して撮影した建築写真ですが、これは全く普通のレンズで撮りました(NikonD750+Sigma20mmF1.8)。
この場合、カメラの位置によっては、門柱の柱が垂直には映らずに、先細りになったりしますが、デジタル時代には、これをソフトで補正することができます。

現在、CaptureOneProやLightroom、Photoshopにその機能があります。できればこの補正は、画像劣化の少ない現像ソフトでやった方が良いのですが、厳密に補正したいときにはPhotoshopで行います。

建築写真では、特別に意図したイメージ写真以外は、建物や壁は常に垂直になっているのが原則です。例えば、室内の人物写真でも、周りの壁や柱が不自然に傾いて映っているときには、私は、垂直か、不自然にならない程度に、補正します。そうすると、俄然、写真が落ち着きます。周りはそうとは分からないのですが、そういう処理が、写真の評価にも繋がっていきます。

私は以前PCニッコールを使っていましたが、売却しました。
ソフト的にしっかりと、それも正確に補正できるので、もうPCニッコールを使う意味がないからです。それに、とても高価で、確か30万円ほどします。だったら、もっと他に、賢いお金の使い方があると思うのです。

デジタル化の良さはそういうところにもあると思っています。

あと、デジカル化の恩恵はHDRです。
使いすぎると映像が陳腐化しますが、基本的にシャドウとハイライトをコントロールする場合に別々に設定するとある程度まで救えます。

しかし、それでは完璧にはいかないので、Photoshopの覆い焼き、焼き込みツールを動員します。上の写真でも、空の色を出すと、門柱の内壁や天井は真っ暗につぶれていたので、中間トーンまでHDRでコントロールして部分的に、覆い焼き、焼き込みツールを使っています。

海外のホテルのカタログなどを観ると、HDR機能を使って、例えば、部屋のベッドの下まで良く見えるような写真が、一般化しています。

表現方法として使うと陳腐なHDR機能ですが、仕事ではとても重宝する機能です。

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