「画素数信仰」

デジカメの画質は、CMOSの面積を画素数で割ったピクセル一個一個の面積できまります。もちろん、同世代のデジカメでの比較になります。ですから、例えば、我々の仕事の場合、ニコンZ7とZ6では、大体、A3くらいまでプリントまたは印刷媒体にした場合は、Z6の方が画質に優れていると言えます。
ただ、巨大なコルトンボックスや看板に使うような特殊なケースには、Z7の方が有利です。

高感度撮影や画像処理を繰り返す場合は画素数がより少なく、ピクセル面積が大きい方が画質の劣化は少ないです。
ちょっと前までダルサのCCDを採用していたLeaf Aptus II5というデジカメバックを使っていましたが、ほぼ6cm×4.5cmのCCDで画素数は2400万画素でした。ピクセルひとつの面積は、デジカメ史上最大の9ミクロン。今後もこんな大きなピクセルのCMOSは出ないと思います。
逆に、同じ6cm×4.5cmのCCDで6000万画素のPhase Oneを使ったこともあります。
両方共主にポスターの撮影に使っていましたが、当時ハイエンドなだけに、CCD面積と画素数、画質の関係をとても感覚的に知ることができました。

仕事の場合は、仕事の内容、具体的に言うと、掲載される媒体の中でどのくらいのサイズで扱われるかによって、カメラを選択するという方法が最も効率的だと思っています。
例えば、紙面で6cm×4cmくらいの扱いのプロセス写真を数多く取る場合には、35mmフルサイズのデジカメでは、1200万画素あれば十分です。

自分はそういうプロセス写真に加えA4や、A4見開き(A3)のカットも撮ることがあるので、2400万画素級のデジカメを使っていますが、サイズ的にも、例えトリミングの事を考慮しても十分すぎるくらいです。3000〜5000万画素のニコンD810やD850は、ポスターやコルトンボックスの撮影以外は、もうリソースの無駄以外の何物でもありません。

最も、ポスターやコルトンボックスの撮影には、プロはほとんどミディアムサイズを使用しているので、3000万画素〜5000万画素の35mmフルサイズは、個展で大伸ばしする以外にはほとんど意味のないカメラだと思います。

ですから、ニコンはプロ向けのD3〜D5の画素数は1600〜2000万画素です。これは、まさにプロの仕事のことを考えての設定で、D750も同じだと考えています。

逆に、画素数が非現実的なD810やD850はアマチュア向きだと言えると思います。メーカーはこういうことは言いませんが、やはりハイアマチュアも取り込んでいかないと商売が成り立たないので、技術力アピールのために高画素数のカメラを開発しているのだと思います。

サーキットでしかフルスピード出せるはずのないフェラーリを、一般的には公道しか走らないユーザーのために販売しているのと似ています。

ブログランキングに参加中です。よろしかったらポチッとお願い致します。

にほんブログ村 写真ブログ 人物写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ プロカメラマンへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です