「SONYとパナの違いと差」

SONYのカメラ部門の前身、コニカミノルタ研究所に撮影に行ったことがあります。

時期的にもSONYがコニカミノルタを吸収合併する直前。

ロケに行く前に、広告代理店の担当に、

「コニカミノルタ研究所に行くのに、Nikon使っていてはまずいですか?」

と訪ねたら、

「気にすることはないですよ。Nikonでオッケ~です」

と言われて、安心してNikon D2で研究所員のインタビューを撮影しました。

ところが、撮影の途中に、

「我々が開発している次世代のカメラは、こんなカメラとは違うよ」。

と私のD2をチラリと見て、嫌味を言われました。

その口調がとても嫌らしく、今でも、そのときの気分の悪さを覚えています。

私も代理店の担当も一瞬フリーズしましたが、まあ、他社のカメラで取材されて、気分が良いわけはないわな。と、撮影後、お互いに、無理に納得しました。

その後、知ったことですが、当時のコニカミノルタ研究所は、東大のエリート研究者が多く、業界最先端の研究開発能力があったそうです。

ですから、SONYが、デジタルカメラを開発するにあたり合併・吸収したのだと思います。

しかし、どんな優秀な研究者がいても、企業文化というものがあります。研究者のアティテュードは、企業文化に左右されます。

ですから、SONYがその後、テクノロジー最優先で突っ走ったのは容易に理解できます。
多分、プロの仕事におけるカメラの使いやすさとか、タフネスとか、その辺には、あまり考えが及ばなかったのだと思います。

とにかく、最先端のテクノロジー。

エリートが陥りやすい考え方です。

一方、パナは、SONYとは対極だと思います。もちろん、パナも、優秀な研究者を多く抱えていると思いますが、その研究者をうまく企業文化で制御している。

おそらく、

「機能的にSONYには負けるな。しかし、工業製品は、壊れないで正常に動作していてなんぼ。壊れたら価値はない。プロが使う条件で、NikonやCanonの信頼性に近づけ」

こんな感じで、ハイエンドカメラを設計製造しているのだと思います。

私が若いころは、パナの前身、松下電器は、「マネシタ電器」と言われていました。

他社の製品をマネして、安い部品で作った家電はクオリティが低く、耐久性、信頼性で、日立や東芝に大きく差をつけられていました。

しかし、さすが松下幸之助の精神が少しは残っていたと見えて、その後、素晴らしい信頼回復を見せました。そのことは、自分で洗濯機やエアコンなどの家電を使ってみて実感しているところです。

デジカメはプロの視点からすると、家電的な部分が大きく、何時かは壊れる、壊れる直前までは正常に動作していないと困る。

と言った感じだと思います。タフなNikonもCanonも何時かは壊れます。

パナのハイエンド機も何時かは壊れます。

多分、パナのことだから、ここまで行ったら壊れるというデータがあると思います。

しかし、それは凄いことで、それを分かっていて使うのがプロです。

同業者の友人たちは、仕事で、それぞれのメーカーのカメラを結構ハードに使っていますが、いきなりぶっ壊れることはないとは言え、SONYの不安定さに対する不満は共通しています。このような不満はNikonやCanon、パナにはありません。

SONYが真にプロ機としての信頼を得るには、其の辺のことを考えて、パナの企業文化を少しは学んで欲しいと思っています。

それだけ、自分もSONYには期待しています。

だから、とても残念です。

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