「三脚の話」

三脚は、カメラがぶれないように固定するものだと言われていますが、自分にとって、もうひとつ大事な役目があります。

それは、カメラを倒されないための重量があること。
人物撮影やファッション撮影では、ヘアメイクさんやスタイリストさん、編集者がスタジオの中を忙しく動き回っています。
物の撮影(商品撮影)でも、スタイリストさんや私が、ライトスタンドの間を這いずり回りながら、商品を次から次へと配置したりしています。

そんな撮影が半日も続くと、必ず、誰かが、三脚の足にぶつかったり、足をひっかけたりします。
写真の三脚は、ジッツオ。雲台はマンフロットのビデオ雲台です。
この組み合わせに加えて、三脚の足には、重りを付けています。大体、10kgくらい。
三脚、雲台で、約10kgありますから、合計20kgです。
これだけあると、ちょっとひっかけたりぶつかったりするくらいでは、びくともしないどころか、人間の方がスネに打撲傷を負います。

何度、これで助かったことか。

風景を撮る欧米のプロは、大体、ミディアムサイズで撮っていますが、やはり、三脚は相当ごついものを使っているようです。
特に、大自然の中では突風がありますから。
スタジオ内よりもっとシビアなのかもしれません。

ロケの時は、この合計20kgの三脚セットを担いで、延々と歩くこともあります。
カメラマンは体力が必要です。
風景写真の巨匠、アンセル・アダムスは数十キロのセットを担いで山々を渡り歩いていたといいます。

ニューヨークで、アンセル・アダムスの友人の方がやっているカメラの修理やさんがあって、そこでアンセル・アダムスが使っていたカメラを見ましたが、相当な大きさと重量でした。

現在はデジタルの時代ですが、やはり、リスク管理上、三脚は重量があった方がよいと思います。とは言え、最近は、軽い三脚ばかり、ジッツオもカーボン製になって、信じられない軽さです。

写真の三脚、1990年頃に同じものを2本、購入したのですが、使い込んだ方は売却、もう一本は収納に新品のまま眠っていました。
パーツを買い足そうと思って、最近、ジッツオに電話したら、担当の方は、このモデルの存在すら知らない状態でした。

三脚にセットしたカメラを倒されたりしたら、そこで万事休す。自分の責任ではなくとも、撮影はパーで、信用失墜です。

三脚はなるべく良いものを、そして重量があるものを使うのがポリシーです。

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