「ビューティーというジャンル」

Portrait of Anastacia with Nikon F4+180mmf2.8

これはフィルムで撮ったものです。

化粧品の広告撮影でした。オリジナルはカラー。

このカットはボツでした。

なぜかというと、右額に髪の毛が垂れているから。

現在だったらPhotoshopで簡単に消せますが、当時は、製版のときにレスポンスという高価な機器を使って消していました。それが結構高い料金なので、他に良いカットがあったら、なるべくそれを使おうということで、ボツになりました。

このレスポンスという機器を、確か一千万円くらいかけて導入した大手印刷所は、Photoshopが登場したときに、レスポンスではないとできない事を10万円程度のソフトができると聞いて、絶対に信じなかったそうです。笑

その頃から、印刷・製版業界、写真業界は一気にデジタル化していったと思います。Niokon D1が登場する数年前だったと記憶しています。

確か、業務用の最初のデジカメはKodakだったと思います。お値段は300万円くらい。もちろん、手を出しませんでした。というか手が出ませんでした。

この写真のような化粧品のモデル撮影、メイク撮影のジャンルを「ビューティー」と言います。ファッションフォトグラファーが担当することが多いのですが、自分のようなポートレートフォトグラファーにも仕事が回ってくることがあります。

スタジオポートレートとビューティーは、同じような感じに見えますが、ライティング(照明)が全く違います。化粧品の色や質感をよく見せるために、どちらかというと「物」(スティルライフ)のライティングに近いです。

180mmというスタジオ撮影にしては長玉を使ったのは、モデルが至近距離のストロボ光源やレフ板に囲まれているために、通常ポートレートで使う85mmレンズでは近づけないからです。

最初、こういうやり方は自分だけかと思っていましたが、同業者と話をすると、みな同じことやって、長玉を使っているようでした。

このモデルさんは、セルビア出身で、当時、ボスニア紛争で故郷は戦地になって、イタリアに亡命、そこから日本に出稼ぎに来ていましたが、

その頃は、帰国したら軍役につくことになっている、イスラエルのモデルさん(10代の女性)とか、国際情勢を反映した、いろんなモデルさんが来日していました。

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