「4K動画から静止画切り出し」

taken with SONY α6500+Zeiss16-70mm

4K動画から切り出した静止画が印刷物でも使えると、仕事での写真の撮り方が変わると思います。

SONY α6500を仕事で限定的に使うようになって、ドキュメンタリーで動きのある被写体は、4〜5秒くらい、Rawで、連写を続けて、動画的に記録するようになりました。


これが、将来ミラーレス一眼で8Kあたりで撮れるようになると、動画として記録して、その後、静止画を切り出して、媒体で使う。というようなことも可能になると思います。


で、本日テストで、α6500の4K動画を撮影してみて、そこから静止画を切り出してみました。


これは、三脚自撮りで、倒立しているのは自分です。
いつも、近くの海岸でトレーニングしています。

画質を観ると、ウェブ媒体だと、まず自分の仕事範囲では問題ないと思います。
印刷媒体だと、画質を気にしない扱いだとなんとかA4サイズくらいは行けるかな?

昨日、キヤノンの8Kシネカメラで撮った映像を、自分の4Kディスプレイで観てみました。凄い画層でしたが、E-GPUのグラボのファンが一瞬全開になりました。

4Kでも8Kでも、カメラだけではなく、周辺のレベルアップも伴っていないと意味がないと感じました。

ただ、8Kは、カメラとPCのキャパさえ許せば、静止画の用途は広がると思います。

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SONY α6500動画スナップ02

chigasaki from idehiroyuki on Vimeo.

本日、雲がドラマチックだったので、海岸(家から300m)で空を撮影してきました。

前半のタイムラプスは、30fpsで撮影したデータを、ダヴィンチリゾルブでスピードを変えて、タイムラプスに編集したものです。

カメラのタイムラプス機能で撮影すると、その後、いろいろとスピードの変化等編集ができなくなります。

撮影意図によって変わると思いますが、予め30fpsか60fpsで撮っておくと、データは重くなりますが、後々いろんな表現ができると思います。

このような風景動画は、やはり4Kの方が良かったのかも。と本日感じました。

4Kでアップしたり納品することは、現在の環境では考えられないのですが、編集に余力を残すという意味で、次回は4Kで撮影してみたいと思っています。

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SONY α6500 動画スナップ

撮影データ:SONY α6500, SONY 10-18 f4 広角ズーム

久々に横浜に出かけたので、α6500でチャイナタウンの様子をスナップしてみました。HD、60fpsで、ピクチャープロファイルをS-logで撮影、撮影後、ダヴィンチリゾルブで編集、カラーコレクションしました。

S-Logは、グレーディング(撮影後の映像加⼯)を⾏うことを前提としたガンマカーブです。

光量や色温度が違う数箇所で撮ったので、S-log撮影だとあとで調整が便利だし、何より、クリエイティブな調整ができます。

撮影後、Macで、初めてダヴィンチリゾルブにリストアップしている様々なLut(色補正ソフト)を当てて見ました。自分の求めているlutを選び、細かくトーンカーブで調整。暗い場所で、中間トーンを上げると、やはりノイズが出ますが、こういうスナップでは気になりません。

意外と、シネマカメラの老舗、Arriのlutは自分好みでした。

動画も、静止画同様、作品的には、カラーネガフィルム的なトーンが好みです。それには、4Kのようなパキパキの画質とシャープネスは向かないので、HD、S-log撮影がベストだと感じました。

今回、すべて手持ちですが、α6500の光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構は凄い。移動のシーンにはジンバルは使っていませんが、それに近い安定度でした。GoPro7もそうですが、将来的にジンバルは必要なくなる日が来るかもしれませんね。

それから、オートフォーカス機能も素晴らしいです。フォーカスについては終始、全く気にしませんでした。

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「続・フォクトレンダーの超広角レンズ」

©hiroyuki ide taken with SONY A7II+フォクトレンダー15mmf4.5

フォクトレンダーレンズで撮った茅ヶ崎海岸の風景。

超広角レンズ+モノクロームは、コンポジション(構図)、ジオメトリック(幾何学)的な遊びが楽しめます。
この遊びの良いところは、見渡せば、被写体だらけな事。
面白いだけでなく、トレーニングにもなる。
被写体が何であれ、どうにでも料理できる面白さがあります。
こんど、鎌倉でやってみよう。笑

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「フォクトレンダーの超広角レンズ」

©hiroyuki ide taken with SonyA7II,Voigtlander 15mmf4.5
Iso100 f16 1/125sec
SonyA7II+Voigtlander15mm f4.5 taken with iPhone7 camera


Eマウントのフォクトレンダーの超広角レンズをドキュメンタリーや建築写真に使ってみたくて、SONYα7IIを一台購入しました。

フォクトレンダーは15mmf4.5、マニュアルフォーカスです。

絞り込んでパンフォーカスで使うことを考えると明るさは全く関係なし、

オートフォーカスのメカニズムも必要ないので、フルサイズ用レンズとは信じられないくらいの大きさと重さ(約250g)です。

本日海岸に行ってテスト撮影してみましたが、15mmレンズは、すぐに目に慣れてしまいます。

これが10mmだと、非日常的なイメージになりますが、15mmは、遠近感も超広角っぽくないくて良いです。

画質もNikonで使っているシグマの広角のようにパキパキではないですが、昔のフィルムレンズのような雰囲気が好感持てます。

仕事に使えそう。

同時にSONYα7IIのRawデータの画像処理に対する耐性もテストしましたが、思ったより画像の劣化はありませんでした。

ほぼ同時期発売のNikonD750と比べると、Nikonの方がダイナミックレンジはやや広いという感じがします。

これがα7IIIやα9になると、どう進化しているのか楽しみです。

同時にカールツァイス本家のBatis 85mm f1.8も購入。連休明けにいきなり人物撮影の仕事で使う予定です。結果が楽しみ。

しばらく、NikonとSONY併用の予定です。

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「望遠レンズのポートレートは同じに見える」


メジャーな女性誌の仕事をメインにしていた1990年代、打ち合わせの合間に編集者といろんな話をしていました。

あるベテラン編集者が面白い話をしてくれました。

「売り込みに来るカメラマンの作品を10年以上見ているが、望遠レンズで撮ったポートレートはみな同じに見える。望遠レンズ(中望遠は除く)を使っている時点で、自分は、候補から除外する」。

このような編集者やアートディレクターは多いです。

何でかというと、望遠レンズでは、そのカメラマンの構図力、構成力がよく分からないからです。

例えば、フルサイズカメラの50mmや35mmでポートレートを撮ったら、もろに、その撮ったカメラマンの構成力や構図力が分かります。

しかし、画面一杯に被写体が映っていることが多い望遠レンズでは、ある程度ごまかしが効く。

雑誌の写真は、望遠を使ったものが多いです。特にファッション。

しかし、これは、ただ単に被写体を浮かび上がらせて、はっきりとさせるだけが目的、あと、背景にある邪魔なものをぼかしてしまうため。

ある意味、望遠レンズは「仕事のためのレンズ」です。

報道やスポーツもそうです。遠くにあって近づけないから望遠を使う。ただそれだけです。

プロを目指す方でなくても、全くのビギナーの場合、ズームレンズで撮影に慣れた後は、フルサイズセンサーカメラの場合、35mmとか50mmの単焦点レンズで徹底的に撮ってみることをお勧めします。

35mm~50mmの単焦点でしっかりと撮れるようになると、超広角や望遠も使いこなせるようになると思います。

50mmは、ほぼ平均的な人間の視野。35mmは、かなり視野の広い人間の画角です。

自分は、検査で、約35mmの視野率でした。ですから35mmの単焦点レンズが自分の自然な視野と一致します。そして、人を凝視するときの視野が、大体、85mmレンズに相当します。

そういう基準をまず持つことが大事だと思います。

そうすると、「自分の被写体を観る目」というものができてくると思います。

レンズは工業製品ではなく、自分の眼の代わり。

そうなってくると、面白い自分独特の写真が撮れると思います。

ぱっと観て、ああ、美しい。と感じて、次の日には忘れられる写真と、美しいとは思わないが、どきっとして忘れられない。と思う写真。

残るのは、自分独特の「眼」で撮った後者です。

そういう写真は、歴史的な名作(ポートレート、ドキュメンタリー)を観ても、ほとんど広角~中望遠で撮ったものです。

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「ストリートフォトと演出」

West side NYC in 1989 taken with Nikon F3+35mm f2

掲載写真はニューヨークで仕事をしていた1989年に、たまたま絵になるピックアップがとまっていたので、撮ったものです。

ストリートフォト、スナップフォトは、その街の緊張感を写し込みます。当時のニューヨークは史上最も危険な時代で、警官が毎月平均4名殉職していました。

この写真を撮った、ウェストサイドも人通りが少なく、カメラは、いつもコートで隠していました。今見ても当時のニューヨークの緊張感が伝わってきます。

当時、知り合いで、優秀なアメリカ人フォトジャーナリストがいましたが、彼は、「自分はどんな場所で写真を撮っても、訳ありな、危険で、不思議な雰囲気を出すことができる」と言っていました。

どういうことかと言うと、フォトジャーナリストは、通信社や新聞社の依頼で事件の現場に行くわけです。しかし、現場に着いた時には、事件は終了しているわけで、そこを何気なく撮ってもふつうの写真にしかなりません。

それで、いかにも、事件性、緊張感、やばい雰囲気が出るように、意識的に撮る。というわけです。それはアングルであったり、何かの演出であったり、プリントの技法であったりします。

彼らのギャラは安く、仕事を数でこなしています。ですから、やばい写真を量産しないと食っていけません。

一流のフォトジャーナリストはそうではない。と言うかもしれませんが、彼はピューリッツァー賞、受賞のフォトグラファーで、お腹に銃弾が貫通した穴があいていました。

ストリートフォトで「決定的瞬間」を撮った巨匠の作品がありますが、想像するに、これは演出かもしれないな。というものが多くあります。

ナショナルジオグラフィック専属だったフォトグラファー、スティーヴ・マッカリーは、傑作を多く残していますが、デジタル時代になって、Photoshopを使って何点かのフェイクを発表して問題になりました。

そして、インドでの撮影では、モデルを使ってストリートフォトを演出している疑惑が持たれています。モデルのインド人の告白でばれたようです。ロバート・キャパの崩れ落ちる兵士の写真も疑惑の対象になっています。

特に、デジタル時代になってからのストリートフォトは、結構、演出写真、Photoshopされた写真が多いと思います。しかし、フィルム時代にも、結構演出の入ったフェイクなストリートフォトが多かったように思います。

そういう自分も、ファッション誌の撮影では、セレブに恣意的に演技をやってもらった写真が何点かあります。

決定的瞬間も、もちろん、あります。自分も今まで何度か遭遇して撮ったことがありますが、それを、ストリートフォトの仕事などで待っていたら仕事になりません。

仕事で撮っていると、決定的瞬間を演出することもあります。仕事では常に80点を撮らないと、仕事が来なくなるので、そういうずる賢さも必要です。

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「建築写真というジャンル」

撮影:Hiroyuki Ide, クライアント:東京都港区,Actio.co.ltd

建築写真というジャンルがあります。

実は、自分は、アメリカに渡るまで、商品撮影や建築撮影をやっていました。
どうしても人物やファッション写真をやりたくて渡米したという経緯がありました。

その建築写真ですが、下の写真、これは私が使っていたカメラと同じものですが、スイス製のジナーというカメラです。


こういうビューカメラで昔は建築写真を撮影していました。ビューカメラは前後のボードをティルトやパン、スライドできるので、それで、建築物を見上げたようなアングルのときにパースが歪む(建物が先細りになる)のを補正していました。ピント面の移動も簡単にできます。

現在ある、Nikon fマウントのPCニッコールは、レンズをティルトできる構造になっていますが、原理は同じです。

上は、昨年、私が担当して撮影した建築写真ですが、これは全く普通のレンズで撮りました(NikonD750+Sigma20mmF1.8)。
この場合、カメラの位置によっては、門柱の柱が垂直には映らずに、先細りになったりしますが、デジタル時代には、これをソフトで補正することができます。

現在、CaptureOneProやLightroom、Photoshopにその機能があります。できればこの補正は、画像劣化の少ない現像ソフトでやった方が良いのですが、厳密に補正したいときにはPhotoshopで行います。

建築写真では、特別に意図したイメージ写真以外は、建物や壁は常に垂直になっているのが原則です。例えば、室内の人物写真でも、周りの壁や柱が不自然に傾いて映っているときには、私は、垂直か、不自然にならない程度に、補正します。そうすると、俄然、写真が落ち着きます。周りはそうとは分からないのですが、そういう処理が、写真の評価にも繋がっていきます。

私は以前PCニッコールを使っていましたが、売却しました。
ソフト的にしっかりと、それも正確に補正できるので、もうPCニッコールを使う意味がないからです。それに、とても高価で、確か30万円ほどします。だったら、もっと他に、賢いお金の使い方があると思うのです。

デジタル化の良さはそういうところにもあると思っています。

あと、デジカル化の恩恵はHDRです。
使いすぎると映像が陳腐化しますが、基本的にシャドウとハイライトをコントロールする場合に別々に設定するとある程度まで救えます。

しかし、それでは完璧にはいかないので、Photoshopの覆い焼き、焼き込みツールを動員します。上の写真でも、空の色を出すと、門柱の内壁や天井は真っ暗につぶれていたので、中間トーンまでHDRでコントロールして部分的に、覆い焼き、焼き込みツールを使っています。

海外のホテルのカタログなどを観ると、HDR機能を使って、例えば、部屋のベッドの下まで良く見えるような写真が、一般化しています。

表現方法として使うと陳腐なHDR機能ですが、仕事ではとても重宝する機能です。

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「ビューティーというジャンル」

Portrait of Anastacia with Nikon F4+180mmf2.8

これはフィルムで撮ったものです。

化粧品の広告撮影でした。オリジナルはカラー。

このカットはボツでした。

なぜかというと、右額に髪の毛が垂れているから。

現在だったらPhotoshopで簡単に消せますが、当時は、製版のときにレスポンスという高価な機器を使って消していました。それが結構高い料金なので、他に良いカットがあったら、なるべくそれを使おうということで、ボツになりました。

このレスポンスという機器を、確か一千万円くらいかけて導入した大手印刷所は、Photoshopが登場したときに、レスポンスではないとできない事を10万円程度のソフトができると聞いて、絶対に信じなかったそうです。笑

その頃から、印刷・製版業界、写真業界は一気にデジタル化していったと思います。Niokon D1が登場する数年前だったと記憶しています。

確か、業務用の最初のデジカメはKodakだったと思います。お値段は300万円くらい。もちろん、手を出しませんでした。というか手が出ませんでした。

この写真のような化粧品のモデル撮影、メイク撮影のジャンルを「ビューティー」と言います。ファッションフォトグラファーが担当することが多いのですが、自分のようなポートレートフォトグラファーにも仕事が回ってくることがあります。

スタジオポートレートとビューティーは、同じような感じに見えますが、ライティング(照明)が全く違います。化粧品の色や質感をよく見せるために、どちらかというと「物」(スティルライフ)のライティングに近いです。

180mmというスタジオ撮影にしては長玉を使ったのは、モデルが至近距離のストロボ光源やレフ板に囲まれているために、通常ポートレートで使う85mmレンズでは近づけないからです。

最初、こういうやり方は自分だけかと思っていましたが、同業者と話をすると、みな同じことやって、長玉を使っているようでした。

このモデルさんは、セルビア出身で、当時、ボスニア紛争で故郷は戦地になって、イタリアに亡命、そこから日本に出稼ぎに来ていましたが、

その頃は、帰国したら軍役につくことになっている、イスラエルのモデルさん(10代の女性)とか、国際情勢を反映した、いろんなモデルさんが来日していました。

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「フォトコンテスト・写真賞」

自分が雑誌書籍の仕事をメインにやっている頃、「フォトコンテスト・写真賞」で日本を代表する賞のひとつが「太陽賞」でした。写真の芥川賞と言われていました。

その太陽賞のネーミングの元になった月刊太陽の仕事、それも、月刊「太陽」が休刊になる最後の3年ほど、年に3度ほど、特集を担当していました。最後の号も撮影しました。そして、ロケ地から帰京する直前に休刊を知らされたという忘れることのできない経験があります。

その太陽賞ですが、年に一度、版元の平凡社主催のパーティーがあって、そこで授賞式が行われていました。私も毎年、招待していただき、編集長や、日本を代表するエディトリアル系の写真家と話をするのが楽しみになっていました。

そのパーティーの席で、最後の編集長だったSさんから、

「昔は、写真賞を受賞すると、それが仕事に直結していたが、現在(当時1997年頃)では、写真賞の受賞と仕事は全く関係なく考えています。受賞したからと言って仕事は出しません。ただ、ご祝儀として一本くらいは出します」。

という話を聞かされました。

どういうことかと言うと、

「写真賞を受賞するような、作家一筋でやってきた写真家は、自分の撮る分野以外、特に、あれこれと編集者の要求の厳しい雑誌の仕事は撮れない」。という解釈でした。

じゃあ、どういう写真家に仕事を出すのか?と言うと、

「作品主義、実力主義で、いろんな仕事をこなしてきた経験のある叩き上げだと安心して仕事が出せる」。

ということでした。

写真賞は、まだ写真家の数が少ない頃に、世に優れた写真家を紹介する。という使命があって設けられたという経緯があるそうです。

それが、その頃にはすでに写真家が世に溢れていましたから、写真賞というのは、作品の作家性を認められた事に対して与えられる名誉的なものになっていたと思います。

クラシック音楽やバレエの世界、もそうですが、後世に名を残す、歴史的なアーティストでコンテスト出身の方は少ないです。ほとんどいないのではないかと思います。

コンテストというのは、ある意味、審査員制度という合議制のもので、審査員の平均的な評価を反映したありきたりの結果になること多いと思います。

そのようなアーティストは、往々にして自分の個性を強烈に人々のハートに刻みつけるアクの強さに欠けています。

歴史的な写真家を例にとると、影響力のある編集者やギャラリーオーナーが、「こいつは最高だ」という、自分の独断と偏見で世に出した。という例が多いです。画家になると、もっとその傾向が強いと思います。

ただ、受賞するということは、大きなモチベーションになるので、ひとつの励みにするという利用の仕方が一番でしょう。

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