「α6500を仕事に使ってみた」

動画撮影用に購入していたSONY α6500。
先日、ちょっと思い立って、スティルの仕事で使ってみました。

前日まで、Nikon D750で撮ろうと思っていましたが、カット数が多く、ここはミラーレスで軽快に撮った方が仕事がはかどるかも。と思いました。

α6500は、スティルでは初仕事。モデルさん3名、それぞれ4着服を着替えて短時間以内に撮るという、せわしい内容でした。

約1時間の撮影、終わってみると、撮影データは14GB(Rawデータ)になっていました

オートフォーカスモード、マニュアルフォーカスモード、様々なモードを試してみました。

帰宅して、Lightroomで現像して、その後、Photoshopでトーン調整しましたが、しっかりと、仕事で使える。という印象です。

A3くらいまで拡大した場合、フルサイズより、画質的に劣るかもしれない。という印象ですが、割とキヤノン的で、Lightroomの標準現像設定でも使えるという感じがしました。

カット数が膨大で、印刷上の扱いが大きくない場合は、α6500、行けるんじゃないのかな?とちょっと見直しました。

お付き合いのあるプロショップで、11万円でしたから、これは買いだと思います。サブにあと一台あっても良いかも。

よく、ネットで、プロの方が、α6500で撮っていたら、クライアントから、そんな小さなカメラで撮るの?

みたいな事を言われた。

という記事を目にしますが、

先日は、スタッフは誰も、私が、いつもの、でかいNikonではなくて、α6500を使っているとは気が付きませんでした。笑。

やはり、カメラは目的と使い方ですね。

プロ用とかハイアマチュア用とか入門機なんて、現在の、ある一定レベル以上のデジカメでは、関係ないと思います。

そう言えば、雑誌の表紙、ポスターに大活躍の、私のNikon D750も、あるメディアでは「フルサイズ入門機」となっていました。

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「ストリートフォトと演出」

West side NYC in 1989 taken with Nikon F3+35mm f2

掲載写真はニューヨークで仕事をしていた1989年に、たまたま絵になるピックアップがとまっていたので、撮ったものです。

ストリートフォト、スナップフォトは、その街の緊張感を写し込みます。当時のニューヨークは史上最も危険な時代で、警官が毎月平均4名殉職していました。

この写真を撮った、ウェストサイドも人通りが少なく、カメラは、いつもコートで隠していました。今見ても当時のニューヨークの緊張感が伝わってきます。

当時、知り合いで、優秀なアメリカ人フォトジャーナリストがいましたが、彼は、「自分はどんな場所で写真を撮っても、訳ありな、危険で、不思議な雰囲気を出すことができる」と言っていました。

どういうことかと言うと、フォトジャーナリストは、通信社や新聞社の依頼で事件の現場に行くわけです。しかし、現場に着いた時には、事件は終了しているわけで、そこを何気なく撮ってもふつうの写真にしかなりません。

それで、いかにも、事件性、緊張感、やばい雰囲気が出るように、意識的に撮る。というわけです。それはアングルであったり、何かの演出であったり、プリントの技法であったりします。

彼らのギャラは安く、仕事を数でこなしています。ですから、やばい写真を量産しないと食っていけません。

一流のフォトジャーナリストはそうではない。と言うかもしれませんが、彼はピューリッツァー賞、受賞のフォトグラファーで、お腹に銃弾が貫通した穴があいていました。

ストリートフォトで「決定的瞬間」を撮った巨匠の作品がありますが、想像するに、これは演出かもしれないな。というものが多くあります。

ナショナルジオグラフィック専属だったフォトグラファー、スティーヴ・マッカリーは、傑作を多く残していますが、デジタル時代になって、Photoshopを使って何点かのフェイクを発表して問題になりました。

そして、インドでの撮影では、モデルを使ってストリートフォトを演出している疑惑が持たれています。モデルのインド人の告白でばれたようです。ロバート・キャパの崩れ落ちる兵士の写真も疑惑の対象になっています。

特に、デジタル時代になってからのストリートフォトは、結構、演出写真、Photoshopされた写真が多いと思います。しかし、フィルム時代にも、結構演出の入ったフェイクなストリートフォトが多かったように思います。

そういう自分も、ファッション誌の撮影では、セレブに恣意的に演技をやってもらった写真が何点かあります。

決定的瞬間も、もちろん、あります。自分も今まで何度か遭遇して撮ったことがありますが、それを、ストリートフォトの仕事などで待っていたら仕事になりません。

仕事で撮っていると、決定的瞬間を演出することもあります。仕事では常に80点を撮らないと、仕事が来なくなるので、そういうずる賢さも必要です。

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「フルサイズミラーレスが熱い」

フルサイズミラーレスカメラが売れています。

もともとSONYが先鞭をつけたタイプで、2018年7月までは、シェアはほぼ100%。

ところが10月にキヤノンとニコンがたった2機種を投入しただけで、SONYは約33%のシェアを奪われています。

ニコンは追加機種を11月に投入したので、推測ですが、現在、SONYのシェアはもっと落ちていると思います。

SONYのカメラは、アマチュアのカメラマニアに絶大な人気があるので、マスメディアやネットメディアも、SONYの話題で溢れ、相当売れているように感じていたので意外です。

これからSONYは厳しいと思います。

来年には、パナソニックもフルサイズミラーレスを販売しますが、これは完全にプロ向けの高価なカメラになりそうです。

パナソニックのハイエンドは堅牢性や信頼性はニコンに迫るものを持っているので、仕事使用だと、これは魅力的な道具になりそうです。しかし、趣味の対象としては、価格予想を見たところ、高い買い物だと思います。

以前もブログに書きましたが、自分は、SONYがカメラを出す前に、SONYカメラ部門の前身、コニカミノルタ研究所に撮影に行ったことがあります。カメラ部門の研究者たちの撮影でした。

のちにその研究者たちはSONYに移り、SONYαシリーズ開発の中心になった相当優秀な方たちです。

撮影に先立ち、代理店の方に、ニコンのカメラ(D2)を使ったらまずいでしょうか?と聞いたら、

大丈夫だと思うよ。

と言われて、ニコンで撮影したら、私の不安は的中して、相当イヤミを言われてしまいました。

それから、SONYのカメラを観るたびにその研究者たちを思い出し、嫌な気分になっていました。

しかし、やはりSONYのカメラは動画性能は素晴らしい。シネマカメラの長年の蓄積が生きている。だから、自分もα6500を一台持っています。

SONYαシリーズ、ニコンやキヤノンを凌ぐ画質ですが、安定性、堅牢性は2メーカーには遠く及ばないでしょう。

仕事で使用するカメラの性能の第一は、堅牢性・信頼性です。それがあってはじめて画質云々の比較になります。

最近、仕事仲間の間では、大手レンタルスタジオでテザー撮影の際、SONYαシリーズは、撮影中フリーズして、テザーができなくなる。という話を良く聞きます。スタジオマンは、多くのカメラマンの機材に接していますから、カメラの情報、特にトラブル情報が入ってきますが、SONYは最近多いです。ニコン、キヤノンはまず、トラブルの話は聞かないです。

SONYαシリーズは趣味で使う分には先進性もあって所有欲をそそる優れた製品だと思いますが、動画以外、仕事で使うカメラではありません。

こういう情報は、一般のカメラメディアの耳には入ってこないので、SONY礼賛の記事が多いのでしょう。

カメラは宗教とは違うので、自分は、良いものだったら、混在させてもいろんなメーカーの製品を使う方です。たまたまニコンを35年使ってきましたが、途中でコンタックスやオリンパス、キヤノンも併用していました。

SONYαシリーズは素晴らしい画質なだけに、仕事用としては、残念なカメラだと思います。

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「建築写真というジャンル」

撮影:Hiroyuki Ide, クライアント:東京都港区,Actio.co.ltd

建築写真というジャンルがあります。

実は、自分は、アメリカに渡るまで、商品撮影や建築撮影をやっていました。
どうしても人物やファッション写真をやりたくて渡米したという経緯がありました。

その建築写真ですが、下の写真、これは私が使っていたカメラと同じものですが、スイス製のジナーというカメラです。


こういうビューカメラで昔は建築写真を撮影していました。ビューカメラは前後のボードをティルトやパン、スライドできるので、それで、建築物を見上げたようなアングルのときにパースが歪む(建物が先細りになる)のを補正していました。ピント面の移動も簡単にできます。

現在ある、Nikon fマウントのPCニッコールは、レンズをティルトできる構造になっていますが、原理は同じです。

上は、昨年、私が担当して撮影した建築写真ですが、これは全く普通のレンズで撮りました(NikonD750+Sigma20mmF1.8)。
この場合、カメラの位置によっては、門柱の柱が垂直には映らずに、先細りになったりしますが、デジタル時代には、これをソフトで補正することができます。

現在、CaptureOneProやLightroom、Photoshopにその機能があります。できればこの補正は、画像劣化の少ない現像ソフトでやった方が良いのですが、厳密に補正したいときにはPhotoshopで行います。

建築写真では、特別に意図したイメージ写真以外は、建物や壁は常に垂直になっているのが原則です。例えば、室内の人物写真でも、周りの壁や柱が不自然に傾いて映っているときには、私は、垂直か、不自然にならない程度に、補正します。そうすると、俄然、写真が落ち着きます。周りはそうとは分からないのですが、そういう処理が、写真の評価にも繋がっていきます。

私は以前PCニッコールを使っていましたが、売却しました。
ソフト的にしっかりと、それも正確に補正できるので、もうPCニッコールを使う意味がないからです。それに、とても高価で、確か30万円ほどします。だったら、もっと他に、賢いお金の使い方があると思うのです。

デジタル化の良さはそういうところにもあると思っています。

あと、デジカル化の恩恵はHDRです。
使いすぎると映像が陳腐化しますが、基本的にシャドウとハイライトをコントロールする場合に別々に設定するとある程度まで救えます。

しかし、それでは完璧にはいかないので、Photoshopの覆い焼き、焼き込みツールを動員します。上の写真でも、空の色を出すと、門柱の内壁や天井は真っ暗につぶれていたので、中間トーンまでHDRでコントロールして部分的に、覆い焼き、焼き込みツールを使っています。

海外のホテルのカタログなどを観ると、HDR機能を使って、例えば、部屋のベッドの下まで良く見えるような写真が、一般化しています。

表現方法として使うと陳腐なHDR機能ですが、仕事ではとても重宝する機能です。

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「ビューティーというジャンル」

Portrait of Anastacia with Nikon F4+180mmf2.8

これはフィルムで撮ったものです。

化粧品の広告撮影でした。オリジナルはカラー。

このカットはボツでした。

なぜかというと、右額に髪の毛が垂れているから。

現在だったらPhotoshopで簡単に消せますが、当時は、製版のときにレスポンスという高価な機器を使って消していました。それが結構高い料金なので、他に良いカットがあったら、なるべくそれを使おうということで、ボツになりました。

このレスポンスという機器を、確か一千万円くらいかけて導入した大手印刷所は、Photoshopが登場したときに、レスポンスではないとできない事を10万円程度のソフトができると聞いて、絶対に信じなかったそうです。笑

その頃から、印刷・製版業界、写真業界は一気にデジタル化していったと思います。Niokon D1が登場する数年前だったと記憶しています。

確か、業務用の最初のデジカメはKodakだったと思います。お値段は300万円くらい。もちろん、手を出しませんでした。というか手が出ませんでした。

この写真のような化粧品のモデル撮影、メイク撮影のジャンルを「ビューティー」と言います。ファッションフォトグラファーが担当することが多いのですが、自分のようなポートレートフォトグラファーにも仕事が回ってくることがあります。

スタジオポートレートとビューティーは、同じような感じに見えますが、ライティング(照明)が全く違います。化粧品の色や質感をよく見せるために、どちらかというと「物」(スティルライフ)のライティングに近いです。

180mmというスタジオ撮影にしては長玉を使ったのは、モデルが至近距離のストロボ光源やレフ板に囲まれているために、通常ポートレートで使う85mmレンズでは近づけないからです。

最初、こういうやり方は自分だけかと思っていましたが、同業者と話をすると、みな同じことやって、長玉を使っているようでした。

このモデルさんは、セルビア出身で、当時、ボスニア紛争で故郷は戦地になって、イタリアに亡命、そこから日本に出稼ぎに来ていましたが、

その頃は、帰国したら軍役につくことになっている、イスラエルのモデルさん(10代の女性)とか、国際情勢を反映した、いろんなモデルさんが来日していました。

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「やはり作品主義」

写真や動画に関する様々な情報を求めてYoutubeやウェブサイトを検索しますが、やはり、自分にとって一番有益というか参考になるのは、アップされている作品自体が素晴らしいサイト。

どんな有名なYouTuberで、スペック的な情報が優れていても、そこにアップされている作例が「なんだかな〜」というものだったら、その情報の信憑性さえ疑ってしまいます。

データ的な比較は、多くの優秀な方々がアップされているサイトを観ると大体分かりますが、じゃあ、このカメラやレンズでどんな美しい「絵」が撮れるのか?ということになると、例えば、SONYのシネカメラのYoutubeフィードを観ても数えるほどしかありません。

欲を言えば、この映画のこのシーンで使われているとか、Vogueのこの表紙で使われているカメラとレンズだとか、そういう情報が一番参考になります。

結局、スペックではなく、経験と才能のあるフォトグラファーや撮影監督が、このカメラやレンズで、このようなビジュアルを撮っている。という情報ですね。

そういう情報がまだまだYoutubeなどには少ないと思います。

その点、比較的、素晴らしい映像に出会えるのがVimeo。

Vimeoはコマーシャルフリー。アクセス数で稼ごうというアーティストはいないわけで、例えば、自分のショートフィルムを観て、潜在的なクライアントを探す。自分の撮った環境ビデオを売る。とか、そういうスタンスのカメラマンやプロディーサーが多いので、面白いし、参考になります。

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「4kモニター、安い!」

「LG モニター ディスプレイ 27UD58-B 27インチ/4K/IPS 」

というモニタを購入しました。アマゾンで、34,980円。

写真左の仕事用のEizoモニタで、普段、ウェブやメールを観ているのも、なんだかなと思い、アマゾンを探索したら、PC用のディスプレイ、結構安くて浦島太郎状態でした。

4K、27インチで、こんな価格。機能が違うとは言え、左のEizoは20万を超えましたから、超破格という感じがします。

最新のUSB3対応のものは、70,000円ほどしますが、ウェブ+メール用途なんで安くても構わないだろう。と思いポチリました。

最初、32インチをオーダーしたのですが、ショップの手違いで在庫なし。オーダー後、「ちょっと大きすぎたかな」と後悔していたので、渡りに船で、27インチに変更しました。

しかし、想像以上に美しい。LGはパネルのシェアが確か世界トップなので、自社パネルを安価に調達できるのでコスパあるのかもしれません。

今度、e-GPUという外付けのグラボを購入予定なので、e-GPU経由でダブルモニタにするのも便利かも。と考えています。

現在PCは、Mac mini 2018ですが、いろいろと拡張できて良いですね。

Mac mini 2018+e-GPUで、どの程度、動画の編集やレンダリングが捗るのか楽しみです。Photoshop、Lightroom、は現在、全く問題なく余裕です。

いずれ、ウィンドウズPCを動画用に購入することになると思いますが、その時は、Macは、静止画と、ウェブ+メールで使い分けする。という感じになりそうです。

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「フリーランスの意外な惨状」

Youtubeを観ていたら、「フリーランスの意外な惨状」という動画がありました。

アップされた方は若い方だったのですが、なかなか的を射ていると思いました。

彼によると、フリーランスには2つタイプがあって、

ひとつは、自分で顧客開拓ができる人。

もうひとつは、

ネットの仕事紹介サイトを通して仕事を得ている人。

後者は、フリーランスとは名ばかりとおっしゃっています。

後者については、ネット時代以前でも、同じような事が言えて、

雑誌だと編集プロダクション、広告だと、ブローカーみたいに仕事を紹介することを商売にしている人を通じて仕事を得ている人は、はっきり言って搾取されます。最悪、生活もできません。ネットの紹介サイトも一種のブローカーです。

ですから、まず、クライアント直に仕事を得るのか、または、大手の広告代理店や出版社から直接仕事をもらうのかのどちらかになります。

クライアント直は、例えば、メーカーの広告宣伝部から直接仕事をもらうとか、ウェディングの仕事を、結婚予定のカップルから直接もらう工夫をするとか、そういうことになります。前者の大手広告代理店や大出版社は、ほぼクライアント直だと考えて良いと思います。

フリーランスは、しっかりと利益を出していかないといずれ破綻することは、今まで多くの「消えてしまったカメラマン」を見てきた自分にとっては、明らかなことです。そして、値下げ競争に巻き込まれたカメラマンも、ほぼ例外なく廃業の憂き目に会っています。自分が設定したギャラは何があっても下げてはだめです。

フリーランスになったばかりの頃は、誰でも、まともに作品がなく、売り込みに苦労します。

しかし、なるべく早い段階に作品を充実させて、徐々に確実に売り込んでいかないとつらいと思います。

フリーランスは、まず仕事を得るということの前段階として、客観的に見て、「競争力」のある作品を用意するのが大前提だと思います。

これが王道です。

自分が売り込みに行く先では、すでに、多くのカメラマンが仕事をしているわけですから。

担当者は、売り込んできたカメラマンをわざわざ使う。という説得力が必要なわけです。

これは大変なことですが、安易に、お金を得るために紹介サイトなどを利用していると、いずれ廃業です。

まずは、ターゲットをしっかりと定め、作品を充実させ、次に売り込み営業をかける。

これは、現在一線で活躍しているほとんどのカメラマンがやってきたことだと思います。

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「フォトコンテスト・写真賞」

自分が雑誌書籍の仕事をメインにやっている頃、「フォトコンテスト・写真賞」で日本を代表する賞のひとつが「太陽賞」でした。写真の芥川賞と言われていました。

その太陽賞のネーミングの元になった月刊太陽の仕事、それも、月刊「太陽」が休刊になる最後の3年ほど、年に3度ほど、特集を担当していました。最後の号も撮影しました。そして、ロケ地から帰京する直前に休刊を知らされたという忘れることのできない経験があります。

その太陽賞ですが、年に一度、版元の平凡社主催のパーティーがあって、そこで授賞式が行われていました。私も毎年、招待していただき、編集長や、日本を代表するエディトリアル系の写真家と話をするのが楽しみになっていました。

そのパーティーの席で、最後の編集長だったSさんから、

「昔は、写真賞を受賞すると、それが仕事に直結していたが、現在(当時1997年頃)では、写真賞の受賞と仕事は全く関係なく考えています。受賞したからと言って仕事は出しません。ただ、ご祝儀として一本くらいは出します」。

という話を聞かされました。

どういうことかと言うと、

「写真賞を受賞するような、作家一筋でやってきた写真家は、自分の撮る分野以外、特に、あれこれと編集者の要求の厳しい雑誌の仕事は撮れない」。という解釈でした。

じゃあ、どういう写真家に仕事を出すのか?と言うと、

「作品主義、実力主義で、いろんな仕事をこなしてきた経験のある叩き上げだと安心して仕事が出せる」。

ということでした。

写真賞は、まだ写真家の数が少ない頃に、世に優れた写真家を紹介する。という使命があって設けられたという経緯があるそうです。

それが、その頃にはすでに写真家が世に溢れていましたから、写真賞というのは、作品の作家性を認められた事に対して与えられる名誉的なものになっていたと思います。

クラシック音楽やバレエの世界、もそうですが、後世に名を残す、歴史的なアーティストでコンテスト出身の方は少ないです。ほとんどいないのではないかと思います。

コンテストというのは、ある意味、審査員制度という合議制のもので、審査員の平均的な評価を反映したありきたりの結果になること多いと思います。

そのようなアーティストは、往々にして自分の個性を強烈に人々のハートに刻みつけるアクの強さに欠けています。

歴史的な写真家を例にとると、影響力のある編集者やギャラリーオーナーが、「こいつは最高だ」という、自分の独断と偏見で世に出した。という例が多いです。画家になると、もっとその傾向が強いと思います。

ただ、受賞するということは、大きなモチベーションになるので、ひとつの励みにするという利用の仕方が一番でしょう。

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「写真を教えるということ」

玄光社「新・ライティングの構成」執筆記事,写真掲載©2019Hiroyuki Ide

長年、写真で食っていますが、依頼があっても教えようと思ったことはありません。

人見知りな性格のせいもありますが、肝心なことは教えようがないと思っているからです。

これまでに、「コマーシャルフォト」や「フォトテクニック」で有名な玄光社のプロ向け技術書で記事を書いていた時期があります(掲載写真)。

相手がプロだと割と楽です。それまでに、蓄積したノウハウや疑問点があるからです。

どの辺を知りたいのか見当がつきますから、それを想像しながら書きます。

しかし、写真で肝心なのは、そこから先です。しかし、それは説明のしようがない。教えても分からないだろうな。という世界があります。相当、経験がある相手に関してもそうです。

それは、何か?

それは、自分の生まれ持った感性や身につけた美的感覚の領域です。

「自分の世界」です。

そこには優劣はありません。違いしかありません。

そこだけは、自分で解決していかないと仕方がない、やっかいな部分です。

技術は、仕事をこつこつと続けていったら誰でも身につけることができます。

しかし、技術はプロの大前提で、あって当たり前の世界。

多少の差はあっても、ある一定のレベル以上だと、決定的な差にはなりません。

しかし、ある一定レベル以上の技術がある者の中で、何が、「選ばれる」理由になるかと言えば、それは唯一無二の「自分の世界」です。

逆を言えば、「自分の世界」にこだわっていると、自然に、それを表現する技術を身につけることができるとも言えます。

逆引き的な方法です。

その方が、先に技術ばかり学ぶより早道だと思います。

これは、プロもアマチュアも関係ないと思います。

クオリティには、プロかアマチュアかは、関係ありません。

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