9.11の3日後

9.11の日、今でこそ、注目を浴びるヤフコメ(ヤフー掲示板のコメント欄)をずっと見ていた。

驚いたのは、ほとんどが、

「アメリカに天罰が下った」

というものだった。

ヤフコメは匿名だ。

匿名だと本音をズハズバ書ける。

コメントには、広島長崎の報いだ。

というコメントが驚くほど多かった。

よく、日本人は、あんな仕打ちにあったのにアメリカを許すのか?

と海外の方々から言われる。

日本人の性格として、恨みをあからさまに出すということは、憚れるのではないのだろうか。

しかし、心の奥底には、その恨みがふつふつと残っていたことがはっきりと分かった。

実は、実家でいっしょにテレビを見ていた母も父も、私も、そのような反応をしたのだ。

しばらくテレビを見ていると、

ビル崩壊に歓喜して、踊りまくるパレスチナのおばさんや子供の姿が写しだされた。

自分は、こういう気持ちでいる人は実は怒っている人より多いのではないのか?

と感じた。

その3日後、以前から呑み会を約束していた筑紫哲也さんと会った。

筑紫さん、テロでそれどころではなかったと思うが、

リハーサル前の短い時間、TBSのバーで少しだけ話すことができた。

話の内容はテロそのものではなく、

直後のアメリカの反応だった。

筑紫さんも私も、アメリカに住んでいた経験があった。

アメリカ文化を愛していた。

しかし、

今まで好きになりそうだった人間の決定的な嫌な部分も見て、

もう、これからは、アメリカを素直には見れない。

という、同じような意見を述べて、お互い、やっぱり、という感じになった。

9.11というと、すぐに亡くなった方の悲劇の話になるが、

アメリカはシリアの市民の上に、これでもかと爆弾を降らせた。

もちろん、前述のように日本にも原爆を投下した。

市井の犠牲者はどの人種でも国でも悲惨だし悲劇だ。

しかし、テロは、それまでにくすぶっていた、

意見を主張することすらできない人々の怨念の現れだ。

売電さんが、もう、他国に干渉するような人権外交からは一切手を引くと宣言した。

これは、画期的なことだと思う。

もとはと言えば、トランプさんが主張していたことだが。

ただ、中共のような他国の主権に我が物顔で介入するような国への干渉は積極的に行うだろう。

そこには、経済的覇権問題も絡んでいるから。

しかし、これまでのベトナム、イラク、シリア、リビア、ソマリア、アフガニスタンのような、

人権外交の皮をかぶった介入からは手を引くだろう。

それを自分も期待している。