ドキュメンタリー

フランスホテル協会の取材撮影

フランスホテル協会の仕事で、南仏のプロバンスのホテル・レストラン、バスティード・ド・ムスティエを紹介したときのカットです。
このホテルはアラン・デュカス企画のホテル・レストランで、古い修道院を改装したものです。
イタリアのトスカーナでもそうでしたが、修道僧が少なくなって、修道院を維持できず、それをレストランに改装したものをよく見かけました。

確かフィレンツェのエノテカ・ピンキオーリもそうでした。余談ですが、エノテカ・ピンキオーリを撮影した少し前に地下にあったワインセラーが火事になり、ワイン約10万本が灰になったそうです。損害もすごいですが、ワインコレクションが10万本というのが驚きです。

バスティード・ド・ムスティエの厨房はモダンに改装してありました。そこがこの写真の舞台です。
「フォトグラファーも自分たちと同じ職人だ」。
とシェフやコックたちが、仲間意識を持って私を迎え入れてくれたので、撮影は楽でしたが、鬼気迫る雰囲気には圧倒されました。

この厨房の下の階では、パティシエが一人寂しくデザートの菓子類を作っていました。

レストランと料理の写真はフィルムで撮って納品したまま、私の手元には戻っておらず、紹介できず残念です。この時期、2004年頃は、ちょうどフィルムカメラからデジタルカメラへの移行時期で、このときも両方持参していました。厨房は暗く、デジカメが大活躍、一部フィルムで撮ったカットは案の定、悪い結果になりました。このときのフィルムカメラはニコンF4、デジタルカメラはニコンD2だったと思います。現在はミラーレス一眼が優秀で、本当に仕事が楽になりました。

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